きっと、君だけ。
――バサバサバサッ。
「いったぁ……」
「え、ちょ……藤咲さん大丈夫!?」
……間に合わなかった。
私がもっと早く、口で止めていればよかったものの、反射で思わず体を張って彼を助けてしまった。
そしてその拍子に、彼の上に乗っかってるこの状況……。
もういっそ死んでしまいたい。
早く避けなきゃと思うのに、なだれ落ちてきた本のせいで頭を打ってしまって、痛みでそれどころではなかった。
……この激痛体験、二度目!
もう二度と同じ過ちを繰り返すものかと、以前、彼と全く同じ行動をしたときの私に言い聞かせてたのに。
だってこれ、本当に激痛だもの。耐え難いの一言に尽きる。
「ふ、藤咲さん?」
「……ムカつく」
「え?」
「痛い……!!」
頭を押さえながら、私はバッと勢いよく彼から飛び退いた。