双子のお姫様
「……ンッ」
ふと…目を開け、手元の携帯を取り電源を入れる
画面には、6時15分の表示
しばらく、ぼーっと天井を見ていると部屋のドアをノックする音が聞こえた

「どうぞ……」
まぁ、誰かは見当が着いてるけど……
するとドアが控えめに少し開き、隙間から此方の様子を伺うように顔が覗いた

?「月-ユエ-、起きてる??」
「さっき起きたとこ
……何かあった?」
私の部屋を訪れたのは、双子の妹の羽陽-ハル-だった



人物紹介
天河 月-アマカワ ユエ- 16歳
綺麗な銀髪に緋い瞳で誰もが見とれてしまう美しさだが本人、無自覚の天然
学校や外出など家族以外の人に会う時は黒色のウィッグとカラコンをしている
過去のある事件で、他人と関わることがトラウマになりあまり人前に感情を出さなくなった

天河 羽陽-アマカワ ハル- 16歳
月の双子の妹
天真爛漫で明るく、人懐っこいが初対面の人には警戒する
月に負けず劣らずの美人だが此方も本人無自覚の天然
お姉ちゃんが大好きな重度のシスコン


羽「怖い夢…見ちゃって
一緒に寝てもいい??」
「いいよ……おいで」
そう言うと、花が咲いたように満面の笑みを浮かべてベットに来る
そっと横にずれ、布団を捲ると羽陽が抱きつくように入ってきた

そっと上から布団をかけ、頭を撫でると更にぎゅっと抱きしめてきた
余程怖い夢を見たようだ…

私と羽陽は、正真正銘の双子だが性格や好みは全く違う
でも、相手の感情には敏感でそれを知るとやっぱり双子だと実感する

羽陽が寝たのを確認すると、私も瞼を閉じた


< 2 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop