双子のお姫様
?「月〜?羽陽〜?
ちょっと降りて来なさーい?」
名前を呼ばれ、目を覚ますと私に抱きついたまま気持ちよさそうに寝ている羽陽を起こす

「羽陽、起きて?」
軽く肩を叩くと、小さく声をもらしゆっくり目を開けた
羽「朝?」

若干寝惚けている羽陽の手を引いて、階段を降りる
1階に降りると、キッチンからいい匂いがしてきた
まだ、若干寝ている羽陽の手を引き、扉を開ける

「おはよう」
羽「( ̄□ヾ)ファ~おはよ〜」

?「二人とも、おはよう!
ご飯、出来てるわよ!!」
?「おはよう!月、羽陽
羽陽はまた、月のとこにいたのか?」
羽「だって〜怖い夢見たんだもん!」
?「羽陽は、本当に月が大好きねぇ〜」
?「本当にな!笑」


この人達が私と羽陽の両親
母の夢李-ユリ-に父の魔裟斗-マサト-
母は、代々『 緋姫』が生まれる一族の家系の跡取り娘。
一方父は、この世界で最も大きな財閥クライアス財閥の社長。
おまけに、美人とイケメン
とても30代には、見えない!
……でも、私からすればただのバカップル
子供も呆れるぐらいに仲良しなのである


未だに仲良く微笑みあってる両親を見ながら、ため息をこぼす
ん?朝にゆっくりしていて学校は、大丈夫か?って……
私と羽陽を学校には、行ってないよ?
ていうか、6歳の時に大学まで卒業したからね!
だから、学校に行く必要がないの


母「あっ!そう言えば月と羽陽にプレゼント
があるの」
羽「プレゼント??」

……なんか、嫌な予感。

母「フフフ笑、それは〜高校に通って貰いま
す!」
「「はぁ??」」
父「実は、父さんの知り合いが理事長をして
いる高校から是非、来て欲しいと言われ
てな笑!」
羽「え〜!?本当なの!?
月〜どうする笑!?」

目が嬉しそうなんだけど…
まぁ…修学旅行とか行事に参加したことないもんね?そりゃ、羽陽は行きたいだろうな
お母さんとお父さんも、きっとあの事を気にしてだろうし…

「……羽陽と一緒なら」
羽「月〜!!」
母「なら、はい!
これに着替えて!!」

そう言い、渡されたのは制服……??
……早くない??

母「あと、高校は寮生活だから!
必要なものだけキャリーケースに詰めな
さい?洋服とかは、新しいのを送ってお
くから笑」
羽「は、はーい!着替えてきまーす!」

部屋に戻り、必要な物をキャリーケースに詰めていく
準備が終わり、制服に着替え鏡の前でチェックする
『 緋姫』だとバレないように黒髪のウィッグと黒のカラコンをつけ、地味子に見えるように眼鏡とマスク着用
制服は、黒地に白のラインが入ったセーラー服…一応上に紫のセーター着用スカートは、膝丈
まぁ、武器が見えるのは困るので……

確認が終わり、荷物を持って下に降りると先に終わった羽陽が待っていた。
羽陽も制服の上にピンクのセーター着ており、スカートは、膝より少し上ぐらい




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