最恐ドクターの手懐けかた II




そんな私の手を引き、



「おい、てめぇ走るな!!」



悪態を吐く遠藤先生。




先生は産婦人科医のくせに大袈裟すぎるよ。

だけど、その心遣いも嬉しかった。

私、大切にされているなと思って。







みどりちゃんは、自由席中央に座っていた。

知らない男性とともに。

妊娠13週になったみどりちゃんのお腹はまだまだスリムで、すでに丸みを帯びてきた私とは全然違った。





「みどりちゃん、お腹はもう大丈夫なの?」



そう聞くと、



「うん。血腫もなくなって、安静解除になったんだ」



みどりちゃんは嬉しそうに言う。

その言葉を聞いて、私も嬉しくなった。

このまま二人とも元気でいて欲しい。

そして一緒に元気な子供を産みたいと強く願った。


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