最恐ドクターの手懐けかた II





「このまま、切迫流産で入院するように話を進めているのだが……」



「お願いします。

俺からも冴木に言っておきます」




そう答えて、彼は逃げるようにバルコニーに出る。

柵にもたれかかって空を見上げる遠藤先生の頰を……一筋の涙が流れた。

それが信じられなかった。





あんなに恐ろしい遠藤先生が……泣く?

まさに鬼の目にも涙だ。

そして、その涙が酷く心を締め付けた。



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