最恐ドクターの手懐けかた II
私はすごい顔で遠藤先生を見ていたのだろう。
「まあ落ち着け」
彼は冷静に告げる。
「あいつ前置胎盤で、それによる出血だった」
「前置胎盤……」
前置胎盤は、胎盤が子宮口付近に出来てしまう症状で、出産時に様々なトラブルを発生する恐れが出てくるものだ。
口を噤む私に、
「部分前置胎盤だから、これから胎盤が上がる可能性もある」
遠藤先生は少しだけ前向きなことを教えてくれた。
「今は出血も治まっていて、絶対安静で経過観察だ。
あいつも長期入院になりそうだから、お互い話し相手が必要だろ?」
だから、コネクティングルームを使えと言うのだ。