最恐ドクターの手懐けかた II
そんなこと、私の周りは誰一人として知らなかった。
321号室がコネクティングルームだなんて。
最高グレードの部屋に移れることは嬉しいし、どうせ遠藤先生のお金だからパーッと使ってやるけど……
「なんで私が?」
そこなのだ。
なんで私が、高いお金を払って使い勝手の悪いコネクティングルームに入るのだろう。
遠藤先生はため息をついて天井を見上げた。
そして、困った顔で教えてくれる。
「みどりが入院したんだ」
「え……?」
みどりちゃんが?
絨毛膜下血腫が治ったって喜んでいたばかりなのに。
まさか……大量出血して運ばれた妊婦って、みどりちゃんのこと?
みどりちゃんは大丈夫なの!?