最恐ドクターの手懐けかた II
「それに比べてお前はなぁ……」
遠藤先生は腕を組んで私をじっと見る。
その視線はなんだか熱っぽくて、慌てて顔を背けた。
この変態は何を考えているのだろうか。
きっと、分娩室に入ることばかり考えているのだろう。
「私の赤ちゃんはマイペースなんです」
その言葉を、
「私たち、だろ」
彼は言い直す。
……そう、いまだに不思議な気分だが、この赤ちゃんの父親は遠藤先生なんだ。
私一人の赤ちゃんではないんだ。