最恐ドクターの手懐けかた II




食事時のナースステーションにいるスタッフは少なかった。

みどりちゃんの担当医の畑中先生の姿も見えない。

畑中先生のピッチに連絡しようとしたが、



「どうしたの?」



腕を組んだ桃尻先生に声をかけられた。




おまえには関係ねーよ。

心の中の呟きを、ぐっと我慢する。

そして、桃尻先生にみどりちゃんのことを告げたら、ガブッと噛み付くことくらい分かっていた。

桃尻先生はイケメンサッカー選手の柊君が大好きだ。

だから、みどりちゃんの病室に行くことを楽しみにしている。

現に、無理を言って畑中先生の補佐としてみどりちゃんの担当をしているくらいだ。


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