最恐ドクターの手懐けかた II





そんな私を、



「奈々」



その声が呼ぶ。

それを聞いた瞬間、涙が溢れそうになった。

そして、ぎゅっと手を握られる。




「話がある」




話なんて聞きたくないのに。

私は最強にイラついているのに。

それなのに、素直に従ってしまうのは、やっぱり遠藤先生が好きだから。

離婚するなんて言ってしまったけど、本当は離れたくない。


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