紅色に染まる
story3
【ハルside】


次のフロアは何もねぇ部屋。


何かあるかって言ったら鏡ひとつしかねぇ。


俺はいまさっき登ってきた階段のドアを強く蹴り飛ばす。


でも意外と頑丈で蹴り入れても傷ひとつつきやしねえ。


あいつは鏡とか壁を調べてる。


いまさっきの部屋みたくトラップはないみてぇだし


どうしようもねぇ。


この部屋は奥に続く道もなく、だからといって扉もない。


「なんでこんな所で行き止まりなんだよ。」


「…壁…何もなさそうだね。」


壁を調べてるあいつはそういった。


「なんで何もないんだよ。これじゃ進めねえだろ!」


「…そう…だ…ね…」


そういってあいつはフラフラしはじめてバタッと倒れる?


「ちょっ…お前…大丈夫か?」


そういって駆け寄る


「…わか…らない」


少しすると俺の体もフラフラしてきた


「くそっ…俺もか…よ」


俺もそのまま真っ暗な世界に落ちていった。
< 18 / 33 >

この作品をシェア

pagetop