紅色に染まる
腹部は真っ赤に染まり、床にまで垂れていた。


私はそれを見て立ちすくむ。


そして…女性の悲鳴が奥の部屋で聞こえる。


ドサッと音が部屋の中でする。


何が起こったかなんてすぐわかった。


そ部屋の奥から足音が聴こえ、ここに来ようとしていることがわかった。


「早く隠れなきゃ…!」


後ろにあるクローゼットに入りこみ、私は息を潜める。


その瞬間口論をしているような会話が聞こえる。


私は耳を塞ぎ、目を瞑る。


何も起きないことを願いながら
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