僕と、野獣系の彼女
でもその場の雰囲気は…

僕を、何故か引き留めようとしていた

薄暗い街灯の灯りの奥から聞こえてくる、声

低い、男性の声に入り交じって

時折、テンションが上がるように聞こえる、甲高い女性の声

声の雰囲気からして、男性は4~5人いるようだ

時折、野卑で下品な笑い声も聞こえてくる

それらに対し、挑みかかるように、女性の声

この声、どこかで…

どこかで…

…………

…リンだ

間違いない、リンの声だ

なんだろう、どうしたんだろう、こんな時間に

こんな場所で…

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