僕と、野獣系の彼女
その、最高の選択肢が、煙のように消え去った

「やめてったら!」

ヤンキーがリンの手首をつかみ、そして…

「おい姉ちゃん、先輩に逆らったら、どうなんのかわかってんだろうな?ああ?」

「おい、こいつ、連れていこうぜ」

「しっかり、思い知らせてやろうぜ」

ヒャッヒャッヒャッ!ヤンキーたちの野卑な笑い声が、人気の無い公園に響き渡る

「やだ!離してよ!」

リンの悲痛な声が、ヤンキーたちの笑い声に消される

リン!リン!

「…………おおおおおお」

ああ、誰かの叫び声が

助けに来てくれたのかな

「おおおおおお……」

だんだん大きくなってくる

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