僕と、野獣系の彼女
不謹慎な

…リンだ

「あっは、あっは、あーっはっはっは!」

僕は、まだ荒い息をつきながら、リンをにらむ

地面にペタンと座ったまま、お腹を抱えて笑っている

笑い転げている

「あは、あっは、アツヤ、アツヤ、

た、た、楽しかったね!」

は?何が?

楽しかった?だって?

「いや、だって、こんなの、久しぶりじゃない?もう、スリル満点でさ!」

…よくわからない

ヤンキーたちから、必死で逃げて来たのに

一歩間違ったら、二人とも捕まって 、ボコボコにされるところだったのに

スリル満点だって?冗談じゃない

僕はまだ息が荒い、言い返せない

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