僕と、野獣系の彼女
「あっはっはあ!あのヤンキーたちの、間抜け面ったら、おかしくって、おかしくって」

何だ、青い顔して、震えていたくせに

僕が、助けてやったのに

「…リン、お前さ…」

やっと一息ついて、無神経な彼女に話しかける

「え?何よ?」

「あの、本当は、怖かったんだろ?」

ゲラゲラ笑っていた彼女が、一瞬、真顔になる

「はあ?何言ってんの、アツヤ?」

「ヤンキーに、からまれて、ガタガタ震えていたんだろ?」

無言。図星だろ

僕はたまらず、さらにたたみかける

「大方、正義感を振りかざして、ヤンキーたちにタバコ吸ってるの注意して…

逆に、からまれたんだろ?」

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