愛されすぎて・・・




「ねぇ・・・そろそろ離れてよ〜」



「・・・やだ」



抱きしめられて、何分経ったんだろう。



「離れたくないもん!」


か・・・可愛い、なんて思ってる場合じゃないよね??



一生帰れないじゃん。



「ほら、離れて!帰るよ!」



「えぇー・・・じゃあさぁ」



・・・なんか怖い笑みだなぁ。


ゴクンと一息呑んだ。



「手繋いで帰ろ?」


「はあ!?」


「イイじゃん!さ、帰るかー!」



そう言って、断る隙もなく黙って私の手を取って歩き出した。



・・・付き合ってるわけでもないのに。



でも、嫌な気はしない。



大きくて、温かい手は真司くんが男なんだって改めて感じさせる。



それになぜか胸がキューッと苦しくなる。





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