戦闘学園〜特別魔導師養成学校〜
他の2人をちらりと見ると、全く興味が無いような様子でただ立っていた。
ダークブルーの髪で、眼鏡をかけて本を読んでいる男の子。
ミルクティー色の髪で、背が低くて可愛い系の男の子。
個性豊かな4人なんだね。
と思っていると、ミルクティーヘアの子が進み出てきて金髪の人の肩を叩いた。
「ゼン。早く行かないと遅刻だよ」
「もうそんな時間?
じゃあ、俺たち行くよ。またね、金髪ロングちゃん」
金髪ロングちゃん!?
確かにあたしは金髪ロングですけれども!!
初対面の人に髪型で呼ばれたのは初めてだよ...。
まぁ、名前も知らないし仕方ないか...。
あたしだって心の中では髪色で呼んでたわけだし。
って!!
あたしも早く行かないと遅刻する!!
入学初日から遅刻だなんて、せっかくの特待入学が取り消されちゃうよ。
素行には気をつけなきゃ。
...あと、人にぶつからないように気をつけよう。
また暴言吐かれたりしたらたまったもんじゃないからね。
鞄を抱え、あたしは彼ら4人とは逆の方向へ急いだ。