戦闘学園〜特別魔導師養成学校〜
もしそれが本当の話なら、願ったり叶ったりの話だ。
こんなあたしでも受け入れてくれて、しかも特待生だなんて。
でも、信じていいのかな...
「リリアン、頼む。ここしかないんだ」
「私からもお願いするわ。リリアンの未来が開けるかもしれないもの」
「お父さん、お母さん...」
「こんなチャンス滅多にない。
ここは向こうの好意に甘えて、行ってみないか?」
確かに、これはあたしに与えられた最後のチャンス。
行きたかった全部の学校に落ちた、お先真っ暗なあたしに与えられたただ一つの選択肢...。
ここに行くことで、自分の何かを変えられるなら。
あたしはそれにすがってみたい。
「あたし...行くよ」
何があるか分からないけど...
学費全額免除ならお父さん達の負担にもならないし、ありがたく好意を受け取ろう。