題名のない恋物語



奴とは頻繁にこうして適当な店に入って話したりしているわけではないけど、唯一の同中出身同士ということでよく話しはしていた。


今日は偶然帰りが一緒になり、奴の部活も休みだったので寄り道するかということで今に至る。


ちなみになぜこんな話をしているのかというと、最近どうよと急に涼がそんな話題を出したからだった。


話のつまみにポテトを食べまくっていたからか喉が渇いてきた。このまま私の話をしていてもグダグダ続いてしまうだけだろうと思い、一度区切って気分を変えようと立ち上がる。





「ちょっと飲み物買ってくるわ。何かいる?」

「ああ、いいよ俺行くから座ってて」

「え、全然いいよついでだし」



そう言えば涼はおかしそうに笑った。



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