Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
「...ねぇ、」
そばにいる圭太に話しかける。
泣き顔の私を見ても、彼は笑わなかった。
ただ優しい目で見てくるだけ。
「どうした?泣き止んだか?」
「うん、泣き止んだ。
...けど、アンタらって私と初対面だよね?
なんでそんな簡単に私を信じるの?私が嘘ついてるって思わないの?」
普通の人たちなら、悩むだろう。
【桜蘭】が選んだ〝真実〟か、私が語った〝真実〟か。
どちらを信じるべきなのか思案するはずなのに、彼らは考える様子もなく私を選んだ。
それはどうして?
そう尋ねると、圭太は困ったように笑った。
「何でって言われてもな。俺らは、蓮央についていくだけだから」
「ついていく...?」
「あぁ。俺は蓮央と2人でこの【睡蓮】を作り上げたが、その頃から、アイツの人を見る目は誰よりも優れてた。
だから、蓮央がお前を信じるなら、俺らもお前を信じるに決まってるだろ?」
...そっか。
そんなにも...信頼してるんだ。
この美しい、でもときに強引な、総長のことを。