Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
それにしても...噂とはかなり違うな。
目の前で騒いでいる幹部たちは、冷酷非道どころかバカ丸出しって感じ。
特にあの諒真とかいうチャラ男。
ヘラヘラしててイラつく。
一番最初にやられそうなタイプに見える。
とはいえ、幹部やってるくらいだし、それなりの強さはあるんだろうけどね。
...ま、私には関係の無いことか。
こいつらと関わることはもう無いだろうし。
勢いをつけてふかふかのソファーから立ち上がると、全員がこっちを見た。
隣に座る蓮央が私を少し見上げる。
「いきなりどうした?」
「...帰る」
「はぁ?
ダメに決まってんだろ、お前をここの姫にするっつったろ」
「アンタら、【睡蓮】なんでしょ?
私なんかに構ってる暇ないんじゃない?」
こんなことしてる暇があるなら、【桜蘭】を倒す計画でも練ってなよ。
...と言っても、〝彼ら〟を潰すのは私の役目だけどね。
私は、こいつらより先に...【桜蘭】に復讐しないといけない。
だから、私も、ここでのんびりおしゃべりしてる時間なんてない。
帰らなきゃ。
...ここから、出なきゃ。
出ないと、私は弱くなる気がするから。