Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
「...じゃ、さよなら。【睡蓮】さん」
そう言って歩きだそうとすると。
「おい、待てよ」
...また、腕を掴まれた。
顔を見なくてもわかる、蓮央の僅かな苛立ち。
なんで止めるんだろう。
私は他人。
引き止める義理も、引き止められる義理もないはずなのにさ。
「まだ俺らに話してないことがあるだろ?」
「...え?」
「...お前の本当の狙いは何なんだ、本田」
心の中を見透かされてるのかと思った。
どうしてバレた?
私は少しもそんな雰囲気を出してなかったはず...なのに。
この男には何もかもお見通しってわけ...?
振り向くと、蓮央は真っ直ぐに私をみつめて、答えを待っていた。
きっと私が話すまで解放してくれない。
...でも、言いたくない。
言ったところでどうなるっていうの?
まさか、復讐なんてやめろって言う?
憎しみからは憎しみしか生まれないって?
...言いそうだな、この男なら。
そんな偽善者ぶった言葉、私には響かないよ。