Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
しばらくした後、蓮央に呼ばれて倉庫の外に出ると、彼は大きな単車にまたがって私を待っていた。
手には黒のヘルメット。
それを私に投げてよこした。
「それつけて、後ろに来い」
「...あんた何歳?免許ある?
さすがにその大きさの単車で転ばれたら怖いんだけど」
「18だよ。免許もある。転ばねぇ。乗れ」
「いや...それって扱いづらさで有名な単車だよね?」
「あぁ、お前にそっくりだろ。早く乗れ」
...こいつ。
『乗れ』しか言えないわけ?
しかもさりげなく失礼なこと言ったし。
ムカつくんですけど。
と思いつつも大人しく乗ると、蓮央は自分用のヘルメットをどこからか取り出して装着した。
私が今つけているヘルメットは誰のだろう。
...とか思ってたら、バイクのシートを掴んでいた手を掴まれ、蓮央の腰に回された。
びっくりして身を引こうとしたけど、力が強すぎて引けない。
しっかりと固定されてしまった。
「俺に掴まっとけ。危ないから」
「いきなりやらないでよ...びっくりした」
「なに?照れてんの?」
「バカみたい。このままアンタの腰骨を折ってあげてもいいけど?」
「ははっ。可愛くねぇ女」
「それはどうも」
おふざけも大概にしてほしい...。
深いため息をつくと同時に、辺りの静寂を爆音が切り裂いた。