Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
とにかくエンジン音がすごい。
わー...。
さすが族車だけあるね。
マフラーとかもいじってるのかな。
「これ改造車だからうるせぇけど、今日は我慢しろ。明日からはノーマルにする」
「別にいいよ...」
「この音で注目浴びたらお前がやばいだろ」
あ、そっか。
【桜蘭】の奴らに目をつけられたらやばいってことか。
私、そこまで考えてなかった。
蓮央は意外と頭脳派なのかもしれない。
ゆっくりと走り出した私たち。
危険だとか言うから相当飛ばすのかなと思っていたけど、全然そんなことはなかった。
むしろゆっくりと走ってくれている。
ヘルメットが必要ないと思えるくらいのスピードだった。
「...おまえさ、警戒心薄くね?」
「はい?何なの、いきなり」
「初対面の男の家に泊まるなんて普通の女はしないだろ」
「いや...あんたが来いって言ったんじゃん」
「まぁそうだけど。
俺がお前を襲ったらとか、考えねぇの?」
「変なことしたら返り討ちにするから平気。てかさ、何で私を家に呼んだの?圭太から聞いたけど、あんたは女遊びとかしないタイプなんでしょ?」
「お前を逃がさないようにするため。それが理由だ、他意はない」
どうしてそこまで、私にこだわるんだろう。
逃がしたくない理由は何?
気になったけど、答えてくれることはなさそうだったから、聞くのをやめた。
どうせ私は期間限定の仮の姫だし。
1ヶ月経ったらこいつらとはおさらばなわけだし。
深入りするのはやめておこう。