Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
「ほら、咲誇」
次は蓮央が私にスピーカーを手渡してくる。
私はそれを押し返した。
こんな耳の痛くなる道具使いたくないし、自分の声だけで言いたいと思ったから。
何でそんなことを思ったのかは分からないけど、とにかく、モノに頼りたくなかった。
私のくだらない意地なのかもしれない。
シンとして私を見上げる【睡蓮】のメンバーたち。
【桜蘭】に入ったときですらこんなことはなかったな...だなんて、また変な考えてしまった。
「...えっと。昨日からこのチームに入ることになった、本田咲誇といいます。
知ってる人もいるかと思いますが、私は【桜蘭】の姫でした」
...案の定、【睡蓮】メンバーは大騒ぎ。
お互いに顔を見合わせながら色々言っている。
多分その中には、私が姫になることへの批判もあるんだろう。
蓮央も圭太も、他の幹部も、黙ったまま私を見ている。
...好きにしろってことでいいかな。
なら、やっちゃうけど。