君がどんなに振り向かなくても好きだよ
やっぱり裏庭は落ち着くなぁ



嫌なことがあれば静かな場所イコール裏庭だよね


たまに告白現場を目にしたりするけど…



俺は近くの木の下でさっきここにくる前に購買で買って来た焼きそばパンを口にする



パクっ



やっぱり美味しいなぁここの焼きそばパンは



何度食べても飽きないよ



……。



そういえば、智世ちゃんはちゃんとご飯食べているだろうか



昨日の夜はご飯食べていなかったし、今朝もずっと部屋に閉じこもったままだった



ご飯食べていたらいいんだけど



不安だなぁ



倒れてたりしないよね



前から思ってたけど、智世ちゃんの体は細すぎる



もうちょっと食べたほうがいいと思う



そりゃあ、昨日の智世ちゃんを見てて漫画家は結構忙しいんだなぁって思ったけど、それでもご飯は食べるべきだと思う



「なんなら無理矢理にでも部屋からひきづり出すとかしてみようかな」



「何の話?」



ん?



後ろを振り向くと、そこには飯田がいた



「あれ?今日は女の子と一緒にいないんだね」



「俺だって一人になりたいときぐらいある。で?何を引きづりだすんだ?」



「え、…あぁ、いや。」



「ん?」



なんて言ったらいいんだろう




昨日の今日でここまで急展開したこと話しても信じてくれる気がしない



実際俺もまだ信じられないし



「なんだ?言ってみろよ、誰にも言ったりしねえから」







「じゃあ、言うけど昨日…─︎─︎─︎─︎─︎─︎─︎─︎─︎─︎」



俺はできるだけ用件だけ摘んで言うことにした



漫画家という言葉以外だけど







「へぇ〜その子すごいなぁ。男に勝るぐらいの性格」


「え、信じるの?」



「女ってそういうもんだろ。いつも本性を化粧で隠してるんだから、そりゃあその子も隠してるってわかるわ」




「いやいや、そこじゃなくて」




「ん?じゃあどこ?」



「あまりにも急展開だったところ」




「あぁ、そっち?」



「俺だったらそんな急展開な話信じないからさ」



「嘘なのか?」



「い、いや違うけど、俺だったら信じたりしないから…」


「…お前は嘘つくの苦手なタイプだな。すぐに顔にでる」



あぁ、確かにそうかもしれない



よく言われてるし



「…。」



「それで、お前はその子を引きづり出してどうするわけ?」




どうする?



そんなの決まってる



「ご飯食べさせるんだけど?」



「そんな無理やり連れてこられて誰が食べようと思うんだよ。…ていうかそんなにその子引きこもりなわけ?」




「う、うん」



漫画家の代わりに引きこもりにしたけど、バレないよね?



「…ふぅ〜ん、まぁいいや。そんなに外に出るのが嫌だったら、その子の部屋で食べりゃあいいんじゃねえの?」




「そっか…って俺ご飯作れないんだけど」



「買えばいいだろ」



「いや、もう今日の昼ごはんのお金で全財産使いつくしたかな」




「……まじか、お前って意外に曖昧なところあるよな」




「そう?」




「あぁ、だってそうだろ。中学の時に、お前サッカー部に入ってて始めの頃は絶対に頑張って日本一のサッカー部にしようとかくだらねえ暑いこと語ってたのにさ、結局めんどいからって意味でやめただろ。しかも試合前に」



「あははは、それはそれだろ。その時だけだから」




「何言ってんだよ、他にもあるだろ。お前いっつも彼女は作らないって言ってるけど、その花やの子に恋してるし」



ん?



「誰が誰を?」



「だから三国がその花屋の子に」


「あははは、んなわけないだろ。冗談きついよ、確かにそのこといる時やけに胸がドキドキしたり可愛いなぁとか思ったりなぜかその子がキラキラして見えたり急に抱きしめたい衝動にかられたりはしたけど、それは妹みたいな感情で恋愛じゃないし」



「妹にドキドキしたりとかしないし可愛いとは思っても抱きしめたくなるような感情は出ねえよ」



「…」



「…」



た、確かにそうかもしれない




え、じゃあ俺が思っていたこの感情は恋だってこと?



「//////。」



「わかりやすいなお前。やっと自覚したんだな」



し、知らなかった


まさか俺が恋に落ちてたなんて



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