南くんの花嫁( 猛 烈 修 行 !! )
「……なんだよ。泣きそうな顔して」
多分唇突き出して不貞腐れてるであろう私に、靴を履き終えた瀬那が振り向いた。
困らせたいわけじゃないから、振り向かずに「行ってくる」って出かけて欲しかった気持ち50%
だけどこうして、不貞腐れてる私に気づいて欲しかった気持ち50%
あー。
私ってば、我ながら本当に成長しない。
「教育実習、頑張って来てね。浮気しないでね!!わ、若さでは勝てないけど、愛は誰にも負けないんだからね!!女子高生に囲まれてもちゃんと私のこと」
「美魔女って呼ばれてる保健室の先生もいるけど、気をつけるのは女子生徒だけでいいか?」
───ぬぁ!!!
な、なんと。
美
魔
女
私を試すような口ぶりで私の言葉を遮った瀬那、楽しそうにその口元は弧を描く。
「……美魔女もやだ」
「だろうな」
「男子生徒もやだし、男の先生もやだ」
「おい……話がおかしな方向に向かってる」
私以外、全部だめ!!
だめだめ!絶対だめ!!!