偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
「ところで、稍……おまえ、無職になってんから、これから家賃とか生活費とかどうするんや?」
……おのれがクビ切ったんやろがっ⁉︎
どの口が言うかっ⁉︎
とはいえ、確かに、明日からの……いや、今日からの生活を考えるだけでも、気が重ぉーくなる。
間の悪いことに、マンションが五月末で二年間の契約が切れて更新料が発生するのだ。
六月に結婚する予定だったから「ちょうどよかった、ラッキー♪」と喜んでいたのは、今となっては昔の話だ。
それでなくても、上京してから遠ざかっていた実家には、絶対に帰れない。帰りたくない。
おまけに今は、妹の栞と同い年の「継母」がいるのだ。一緒になんて暮らせるはずがない。
「おれと『偽装結婚』すれば、一部屋余ってるからそこを使ってええぞ。一応『結婚』する手前、家賃も生活費もすべて稼ぎのあるおれが賄ったるわ。その代わり、おまえは家事全般をやってくれ」
青山はそう言って「どや?」と不敵に笑う。
……悪魔のささやきやん?