偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎

そして、左右に開かれ、キャミソールが現れる。
タンクトップではない、胸元にレースがあしらわれたシルクっぽい生地の「ちゃんとした」キャミソールだ。

だけど、智史は不服そうだ。
「愉しみ」にしていたものは、まだその奥だったからだ。

稍の上体を起こし、まるで剥くようにブラウスを脱がして、キャミソールのストラップを腕から引き抜き、ペイズリー柄のマキシ丈のスカートごとずり下げた。

キャミソールの下から現れたのは、表面がレースで飾られたブラとお揃いのショーツだった。

「……クリーム色か……」

智史は熱いため息を吐き出した。
その目が、怖いくらいギラギラとした光を放っている。

「おまえ……こういうエロい下着で、あのアホ野郎と何回ヤッた?」

なぜか、氷点下の声になっている。
稍にとってはどう見ても「通勤着」なのだが、どうやら智史にとっては「エロい下着」に見えるらしい。

「……は、はぁ?」

稍はワケがわからなくて、(ほう)けた声になる。

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