偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎

智史がピンポーン、とインターフォンを押すとすぐに、目の前のドアは開いた。

現れたのは、稍の母親のみどりだ。
さすがに表情は固かったが、口元には笑みが浮かんでいる。

「智史くん、いらっしゃい。
こないだ突然、連絡くれはったからびっくりしたけど、今日はよう来てくれはって。
……こんなに背ぇも伸びて、すっかり立派な大人にならはったなぁ」

みどりは智史を見上げて目を細めた。
最後に見たのは、彼が小学生の頃だった。

「……あら、彼女連れて来たん?それとも、奥さん?」

智史の手につながれて隣に立つ自分の背より五センチほど高い女性を、みどりは満面の笑みで見た。


しかし、次の瞬間……がらりと表情が変わった。

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