偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
「……まさか……稍?……稍なん?
なんで……今日来るのは、智史くんだけとちゃうの?」
そう言ったきり、みどりは絶句した。
わが子の姿を直接見たのも、娘がまだ小学生のときだった。
「どうした、みどり……」
奥から「智史の声」がして、玄関に現れたのは智史の父親の洋史であった。
「……まさか……稍ちゃんか?
……二人で来たんか?」
こちらもそれを言ったきり、絶句している。
彼らには稍が来ることは知らされていなかったようだ。
智史の出会い頭の「ジャブ」は「カウンターパンチ」並みの威力を発揮した。