君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
「当たりかぁ」
「え、あ…ごめん…」
ひろくんと居るのに那知のこと考えちゃうなんて、ダメだよね…どうしちゃったんだろう私。
「ううん、いいよ」
だんだんとターミナルが見えてきて少し沈黙が流れる。
ターミナルに入ってひろくんのバス乗り場で立ち止まった。
「今からきっと、雪白の頭の中は俺でいっぱいになると思うよ」
いたずらにニッと笑って私の耳元へ口を寄せる。
何…?
心拍が上がった。