君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


「当たりかぁ」

「え、あ…ごめん…」

ひろくんと居るのに那知のこと考えちゃうなんて、ダメだよね…どうしちゃったんだろう私。


「ううん、いいよ」

だんだんとターミナルが見えてきて少し沈黙が流れる。

ターミナルに入ってひろくんのバス乗り場で立ち止まった。

「今からきっと、雪白の頭の中は俺でいっぱいになると思うよ」

いたずらにニッと笑って私の耳元へ口を寄せる。


何…?

心拍が上がった。

< 174 / 359 >

この作品をシェア

pagetop