君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
「…雪白?」
「えっ、あ…何?」
上から聞こえた声にばっと顔を上げる。
「ふふ、いや急に静かになったから」
ひろくんは可笑しそうに、口に手を当てて笑った。
「あ、考え事してて、ごめんね」
…最近は那知のことばっかり、考えてる気がする。
理久と日向が付き合い始めて、隣に居る時間が増えたからかな。
「…那知のこと、考えてた?」
ひろくんの問いに心臓が跳ねる。
「…え?」
どうして…わかったんだろう。
何か、恥ずかしい。