君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
「俺、雪白のこと好きだ」
突然の告白に、私は固まってしまう。
耳元で囁いた告白はターミナルにいる他の人には聞こえていないようで、私たち以外は何も変わった様子はない。
「……え、と…」
「…ごめんね、困らせて。返事はゆっくりでいいからさ…考えて、くれない?」
いつもニコニコしてるひろくんが真面目な顔をして見つめてくるから、私もちゃんとこたえないといけない。
「…うん、…わかった」
音を発して来たバスに乗り込んだひろくんを見て、私も私のバス乗り場へ向かった。
カラフルな椅子にストンと腰を落として息を吐く。
次のバスまで、まだ時間あるなぁ。