君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


……ひろくん。

私のこと、好きだったんだなぁ……

どうしよう、全然…


全然、わかんなかったなぁ。

「ふぅ…」

心臓、はやいなぁ。

友だちからの告白は、やっぱり驚くし、戸惑ってしまう。


次会う時…目、合わせられるかな…


“好きだ”

ひろくんから告白されたのに、なぜだか那知の声で再生されたそれは記憶にないのに、妙にリアルで。

現実味を帯びていて。


頬も、体も、熱くなった。


──って、違う違う、ひろくんのこと、考えなきゃ。


どうしよう。

男の子が苦手な私が、付き合うとか、できる…?

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