君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
風が吹いて、木陰が揺れる。
けっこう…気持ちいい。
瞳を閉じると、瞼に感じる光と影。
「那知」
綺麗な声が聞こえて、目を開けると木陰に座り込んでいた俺を見下ろすように逢が立っていた。
「…一瞬、寝てた?」
心配そうにリュックからタオルを出して俺の頭にかぶせた。
「熱中症…?日射病?になっちゃうよ」
彼女は俺の隣に座ってあっちで遊んでいる三人を見つめた。
「…服汚れない?大丈夫?」
せっかく、綺麗なワンピースなのに。