君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
聞くよ、ちゃんと、聞く。
前の世界の、俺の分まで。
「教えて…逢のこと」
ふたりベッドに腰掛けて、悲しげな顔をうかべる彼女の手をきゅっと握りしめた。
「那知の手は、安心する……」
握り返された彼女の柔らかな手に、目を伏せて耳をすませた。
彼女の息遣いだけが聞こえる。
小さく息を吸った後、逢は言葉を発した。
小さくか細い、けれど綺麗な鈴のように綺麗な声。
俺は、君を。
ずっと知りたかった。