君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


『逢ちゃんのお母さんって、ヤバいらしいよ』

『逢ちゃん大丈夫?先生に相談とかした方がいいんじゃない?』


ある日の朝には、なぜか私の家庭環境が筒抜けになっていた。

『ごめん、俺…』

それだけ言う彼に、私の心はもう耐えられなくて、少しだけ残っていた白も、侵食されて、真っ黒になった。


彼が悪くないことはわかってた。

彼が私のことを本当に心配してくれてることもわかってた。


彼がわざと私の家庭情報をバラしたんじゃないことも、わかってた。

わかってたよ、ちゃんと、わかっていたんだよ。


だけど、私はもう、真っ黒になっちゃったんだ。

それを「しょうがないね」って許せるほど、心の余裕なんてなかったの。


『もう、いいよ。私が君に話したことが間違いだったから、君は悪くないよ』


感情のコントロールも上手くできず、冷めた目で見下す私に、彼はもう関わることはなかった。

それからは、大変だった。

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