君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


「私、那知が思っているほど綺麗な人間じゃない……むしろ、汚くて、醜くて…最低だ」

吐き捨てるように言ったこんな言葉でさえも、君は拾ってくれるの…?


「そんなもん、俺が全部貰ってやる。一緒に抱えてやる。綺麗じゃなくてもいい、そのまんまのお前が、俺にとっての“逢”だ」


そうやって、全部受け止めて、温かく包み込んでくれる。


「逢が、一番辛い時に、俺が傍に居れたなら、こうやって抱きしめられたのになぁ」

その声は、表情が見えなくてもよくわかるものだった。


「…私より、那知が泣くんだね」

「逢が、泣かねぇからだろう…?」


優しい声が、耳元でくすぐる。

溢れ出る、感情が、目に溜まってゆく。


「……っ、もっと早く、逢いたかったなぁ」

誰に、とは言わなかったけれど、きっと君には伝わっただろう。


ぎゅーーーって、痛いほど抱きしめてくれた。


「ありがと、那知」

「うん」

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