君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


「……っんで……」


…なんで、俺を助けたんだ。



「何で…、、…?」


「な、ち…好き」



何で、俺じゃないんだ。


「何で、助けたんだよ…っ」


「すき、だよ…」


なんで、逢、なんだ。



「俺が…っ、死ぬはずだったんだ……っ!」



話が違ぇよ。

なぁ。



…なぁってば。



「……なちは、いきてなきゃ、だめだよ…」



「………んだよ、それ…俺は、俺は…っ、お前に……っ」




お前に、生きて欲しかったんだ。


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