君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
「…なち…?…すきだよ、だから、私の代わりに、生きて」
お前の代わりなんて、いねぇよ。
「…逢の代わりなんて、、いないんだよ…っ」
途切れ途切れの言葉を、俺への愛を紡いで笑う逢を震える腕の中へ抱く。
大好きだった雪に溶ける真っ白な肌が、彼女の終わりを告げているようでグッと唇をかんだ。
「…逢、逢……」
壊れた機械のように、ただただ彼女の名を呼び続ける俺に、逢は泣きそうに笑う。
結局、俺はこいつを守れなかった。
生きて欲しかった。
幸せになって欲しかった。
心の中で、無意識に過去形にしてしまった自分に腹が立つ。