君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。

「行こうか」

止まっていた足を動かして、歩道橋の階段を下るとターミナルに入った。


ターミナルのカラフルな椅子に座ると、逢も隣に座ってくれてやっぱり喜んでしまう。


でも、さっきあんなことしてよかったんだろうか。

ひかれてないよな…

つい、前の世界みたいに気軽に逢に触れようとしてしまった。

この世界ではまだ会って間もないのに、そんな男から軽々しく呼び捨てとか触れられたりとか。


逢は、嫌じゃないのかな…

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