君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
「あのさ…、」
隣の彼女に声をかけると、逢は優しい顔をして首をかしげた。
「ごめん、馴れ馴れしくて…」
急にしおらしく謝った俺にキョトンとして、クスリと笑う逢。
「ふふ、そんなこと思ってないよ。逆に、ありがとうって言いたいくらい」
「まだ会ったばかりの私を気にかけてくれて、気付いてくれて…すごく嬉しい」
ありがとう、と大事そうに俺に言って微笑む。
「…そか、よかった」