また、雨の日に。
ー高校二年 春ー
「はすみ〜ん、今週の土曜ライブだっけ?」
2年C組の教室
私の名前は、蓮見 雨。
後ろの席から聞いて来るのは、親友の工藤 幸子
通称、サチ。
私のことをアメではなく、はすみん と呼ぶ。
「そぉ。7時からマンチェスターで。初っ端だよ。」
マンチェスターとは、私の住んでる田舎に唯一あるライブハウスの事。
ライブハウスと言っても、楽器屋の二階にある、50人も入れない程の箱である。
…まぁ、その箱すら私達のバンドは、埋めることが出来てない。
「そっかぁ〜7時ね。。了解!見に行く!」
「いいよ、無理しなくて。サチのママ厳しいじゃん」
「だぁいじょうぶだって!今日、塾って事になってるから!」
サチの家は、門限とか勉強とか結構厳しい。
だけど最近サチは、それに嫌気が指してきてて、反抗的だった。
私は、サチの事が少し羨ましかった。
私には、反抗的になれる人が
もう居ない。。。
カカは、私が中学2年の時に、亡くなった。