輪廻ノ空-新選組異聞-



近藤先生が戻ってきたら、やっぱり隊内には活気が戻ってきた。

近藤局長不在、というのは士気にも影響していたのかも知れない。まぁ、土方さんが鬼の副長として目を光らせていたから、統率はとれていたし、普段より引き締まった感じがしていたけどね。

でも…恐怖だけではなくて、近藤先生みたいなおおらかな空気感も大事なんだな~。

新しく江戸から上洛してきて、加わった伊東さんも、どこか優雅な感じで、ちょっとだけこれまでの新選組の雰囲気とは違う感じ。

インテリってこういう感じかな?っていう。

サンナンさんもとっても穏やかで、知的で、いい感じだったのが、新たに加わった目新しさか、藤堂さんが宣伝しまくってるからか、伊東さんは注目の的になってた。

隊も編成が刷新されて、ちょこちょこっと変わったのだけれど、沖田さんは副長助勤だったのが、隊士を十番隊まで分けた中の一番隊の組頭、いわゆる組長になった。

二番隊が永倉さん、

三番隊が齋藤さん、

四番隊が松原さん、

五番隊が武田さん、

六番隊が井上さん、

七番隊が谷さん、

八番隊が藤堂さん、

九番隊が今度新しく上洛した人の中から鈴木三樹三郎さん、

十番隊が原田さん。

そんな編成。

私は変わらず諸士取調役兼監察方。

でもメンバーがとっても増えた。

他にも、文武師範というのが設けられて。

撃剣、柔術、文学、砲術、馬術、槍術の各師範。

勿論沖田さんは撃剣師範の筆頭。


< 275 / 297 >

この作品をシェア

pagetop