誠の華−ユウガオ−



総司は死んだ。

覚えてるよ。


痩せ細り青白くなった顔で布団で横たわる彼の顔を。


最期まで私を愛してくれた彼を。


「ぅぐっ……うぅ……っ……そう…じっ……」


「雪っ……」


粉々に砕けた心を掻き集めてなんとか形を保っていた。


なのにそれが再び飛び散ってしまった。

総司が死んだあの日、私は壊れてしまったんだ。


壊れたものは治らない。


死んだ人も生き返ることはない。



私と総司は、二度と戻らないんだ。


おミツさんが私を抱きしめてくれている。


多分慰めの言葉も言ってくれてるんだと思う。


でも私の耳には届かない。


何も聞こえない。


何も見えない。


胸が痛い。


総司、助けてよ。


私は一人ぼっちだよ。


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