誠の華−ユウガオ−
「雪、総司はいないけどあなたは一人じゃない。私もおふでさんもツネさんもいる。一人で背負いこむ必要なんて全くないんだからね」
取り乱し、嗚咽を漏らしながら泣き続ける雪をキツく抱きしめる。
彼女を少しでも落ち着けるために言葉を紡ぐがきっと聞こえていないだろう。
すると今まで暴れていた雪がピタッと動きを止めたかと思うとそのまま力が抜けてしまったのか倒れこんできた。
「ちょ、雪っ!しっかりして!雪!!」
「どうした!!」
私の声が聞こえたのか慌てて飛び込んできた歳さんが雪の姿を見て目を見開く。
「だからやめておけって言っただろう!布団を敷いてくれ!!」
そう言うと私から雪を奪い手際よく指示をする歳さん。
それから雪が目を覚ます夜更けまで、ずっと彼女の側にいた。