誠の華−ユウガオ−
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スパンッッッッッ
鴨川から屯所まで一度も止まることなく走り続けたお陰で頭から爪先まで全身汗でぐっしょり。
おまけに泣いたせいで顔もびしょ濡れ。
そんな私の姿に自室で刀の手入れをしていた総司も驚き、目を見開いていた。
「どうしたの、そんなに急いで」
乱れた呼吸を落ち着けるために大きく深呼吸を繰り返すと勝手に部屋に入り総司の正面に座った。
私の謎の行動を訝しむがきっと私が真剣な表情をしていたからだろう、総司も崩していた足を直した。