誠の華−ユウガオ−




そんな時、血生臭い匂いが鼻を掠めた。


瞬間、心臓が凍り付いた気がした。


大丈夫、平助が死ぬはずない。


言い聞かせるようにして匂いを頼りに再び走り出す。


すると前方に10人くらいだろうか、血を流した死体の海が見えた。



その端の方では浅葱色を血に染めた新撰組が何かを囲うように立っている。


「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」


整わない呼吸を落ち着けるようぬターコイズを握り締めながら胸に手を当てる。


心音はいつもよりずっと速かった。


ゆっくりと歩き出すと私に気付いた隊士達が開けていく。


そこで私が見たのは既に生き絶えた平助の姿だった。


プチンッと何かが切れた気がした。


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